消化を促し、誤嚥性肺炎を防ぐ「プラス5回」の咀嚼法

「ながら」は「ながら」でも、「ながら食べ」は悪習慣。

スマホやテレビを見ながら食事をすると、どうしても食べ物をかんだり飲み込んだりする動作がおろそかになりがちです。

脳が食事中であることを十分に認識できないため、消化機能が低下しますし、姿勢が悪くなることで胃腸への負担が増え、消化不良を引き起こすこともあります。

さらに、咀嚼回数が減ると「むせ」の原因にもなります。高齢者になるほど、「むせ」が誤嚥性肺炎につながりやすくなり、大変危険。

これを防ぐためにも、今までかんでいた回数に、プラス5回。

いつもより5回多くかむだけで、食べ物がより細かく砕かれ、唾液と混ざり合い、飲み込みやすくなります。

消化がよくなり、唾液の分泌も増えて、口腔内の健康も保たれます。口まわりの血流がよくなることで脳も活性化しますし、満腹中枢が刺激され、食べすぎ防止にもなります。

なにより、「おいしい」という気持ちは、脳の扁桃体に働きかけて、幸福感を高めてくれるのです。

 

認知症予防に緑茶(写真はイメージ/写真提供:Photo AC)