歯周病を防ぐもっともシンプルな手段は……

では、こうしたトラブルを回避するには何をすればいいのか。歯周病を防ぐもっともシンプルな手段は、やはり歯磨きを徹底することです。

具体的には、「起床直後」と「就寝直前」にしっかり歯磨きをする習慣をつけることをおすすめします。理由は、歯周病菌には、寝ている間に増えやすいという特徴があるため。すなわち、就寝中の歯や歯茎の状態をできるだけ清浄にキープしておくことが大切なのです。

それに、朝、歯を磨かないまま食事をすると、食べ物と一緒に歯周病菌が消化管に入ってしまうリスクが高まります。だから、「口の中の細菌を体内に入り込ませない」ためにも、「朝食を食べる前」の起床直後にていねいに歯を磨くよう習慣づけたほうがいいのです。

もちろん、食事を摂った後の歯磨きも重要ですが、起床直後にしっかり磨いていれば、朝食後の歯磨きは軽く済ませる程度でも構いません。「何度も磨くのは面倒」という人も多いかもしれませんが、日々実践すれば、歯周病を防ぐだけでなく、活性酸素の害が広がるのを防ぐことにもつながるはずです。

 

※本稿は、『60代からは体の「サビ」を落としなさい』(飛鳥新社)の一部を再編集したものです。

【関連記事】
小林弘幸 呼吸で生まれる活性酸素は心身に多くのダメージをもたらす。最小限に抑えるためには「1対2の呼吸」がおすすめ
小林弘幸 老化の原因となる活性酸素は食べ物で無毒化できる。抗酸化力アップに有効な「ビタミンACE」と「フィトケミカル」が多く含まれる食品は…
自律神経の名医・小林弘幸 お酒を飲みすぎて気持ち悪くなる原因、実は…。二日酔いを最小限にする効果的な対策

60代からは体の「サビ」を落としなさい』(著:小林弘幸/飛鳥新社)

あなたは、体の「サビ」を放置していませんか?

体の「サビ」=活性酸素は、がんや動脈硬化、糖尿病、認知症など、実に9割もの病気に関連しているといわれています。

そんな厄介なサビを落とし、いつまでも健康に過ごすための15の心得を解説します。