浮世絵はチームで作るもの。それが伝わったのが一番嬉しい

――最後に『べらぼう』についてのご感想をあらためてお聞かせいただけますでしょうか?

浮世絵は、もともと美術館のガラスケース越しに鑑賞するものではなく、庶民が手に取って楽しむ「商業印刷」でした。値段も「かけそば一杯」程度だったと言われています。

つまり、コストをかけずにいかに面白い表現を生み出すか、という制約の中で発展してきた文化。そこには、現代のアートとはまた違う魅力があります。

JR山手線「目白駅」徒歩10分ほどに位置するアダチ版画研究所・アダチ伝統木版画技術保存財団常設展示場。火〜金 午前10時〜午後6時 / 土曜日 午前10時〜午後5時 / 月曜・日曜・祝祭日 休業(詳細はHPにて)

今回『べらぼう』に関わらせていただいて一番嬉しかったのは、浮世絵が絵師一人の力で作られるものではない、ということが伝わったのではないか、ということです。

優れた絵師がいて、それを形にする腕利きの彫師と摺師がいて、そして全体をプロデュースする版元がいる。このチームワークこそが、素晴らしい浮世絵を生み出す原動力。

蔦重のすごさは、まさにその「巻き込み力」にあったのだと思います。

ドラマをきっかけに浮世絵に興味を持たれた方は、ぜひ一度、私たちのショールームに足を運んでみてください。手に取れるほどの距離で本物の浮世絵と向き合った時、きっとその奥深い世界の虜になるはずです。

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大河ドラマべらぼう~蔦重栄華乃夢噺~

【NHK公式サイトより】
大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築き時にお上に目を付けられても面白さを追求し続けた人物〈蔦重〉こと蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯。笑いと涙と謎に満ちた〈痛快〉エンターテインメントドラマ!

【キャスト】
横浜流星/安田顕/小芝風花/岡山天音/寛一郎/市原隼人/片岡愛之助/高橋克実/里見浩太朗/渡辺謙 

【作】
森下佳子

【放送予定】
[総合]日曜 午後8時00分 / 再放送 翌週土曜 午後1時05分
[BS・BSP4K]日曜 午後6時00分
[BSP4K]日曜 午後0時15分/ (再放送)日曜 午後6時00分