つよから事実を告げられた蔦重
尾張の書物問屋へ交渉に向かうことになった蔦重。その蔦重に「髪、結い直した方がよくないかい?」と声をかけた母・つよ。
初めてつよに髪を結ってもらうことになった蔦重ですが、つよから父と同じ形の頭だと指摘されると、幼い頃、父とつよが自分を捨てていった話が本当かどうかたずねます。
するとつよは、「蔦重の父が博打でタチの悪い借金を作ったため、江戸から逃げることになった。しかし逃げた先での生活がどうなるかわからないから、駿河屋に蔦重を預けた」という事実を告げます。
借金取りが蔦重を追ってこないよう、駿河屋に頼み込み、自分たちを色に狂って子を捨てた親、ということにしてもらったと語るつよ。
それを聞いた蔦重は、自分が考えていた事情よりもずっといい、と話します。