詰め込みすぎるとダメ
――宝塚歌劇団でトップ娘役を、歴代最長の12年に渡って務めた伝説の存在。
そんな花總さんがいうには、意外なお言葉です。
いえ、今でも舞台に出る時は、ずっと緊張しています。50代になって、さらに体力的に戦っているという気持ちもあります。周囲からは、もうちょっと肩の力を抜いて、気楽に構えてみたら? といわれるのですが、オンオフの配分が難しいなあ、と自分ではいつも思っています。
私の中には、本名と芸名の「花總まり」という2つの人格があって、自分の中でも、その2人が「もう少しペースダウンしたら?」「いやいや、ここで挑戦しないでどうするの!」と、せめぎ合いをしている感じですね。特に40代後半から、そのせめぎ合いが強くなってきた気がしましが、「破果」のお話をいただいた時は、アクションシーンという身体的な刺激に身を投じたいという思いが勝ちました。
――心身の管理はどのようにしていらっしゃいますか。
花總 詰め込みすぎるとダメだ、ということもわかっているので、一つひとつの作品について、納得のいくように向き合うことを大切にしています。そのために、寝る時間も、起きる時間もきちんと決めて、規則正しい毎日を心がけています。リラックス時間は、温泉に行くことかな。(笑)
ミュージカル『破果(パグァ)』は2026年3月7日(土)~3月22日(日)まで、東京・新国立劇場中劇場で上演予定
その後、大阪公演、福岡公演を予定。公式HPはこちら

