(イラスト:ながのまみ)
女性にとって、むくみはそれほど珍しくないため、放置してしまっている人は多いもの。しかし、何も対処しないでいると、見た目だけでなく、体の動きにも影響を及ぼしかねません(構成:野本由起)

前編よりつづく

思いがけない病気が潜んでいることも

むくみを解消するために、もっとも効果的なのは運動です。なかでも、ふくらはぎの筋肉や足首など下半身を動かすことが重要。

次ページでは、クリニックで患者さんにおすすめしている、こわばった筋肉をほぐして血流を促すセルフマッサージと、第2の心臓と呼ばれるふくらはぎの筋肉や足首を刺激する体操を紹介していきます。風呂あがりなど血行がよくなっているタイミングで行うと、さらに効果を感じられるでしょう。

ほかにも、入浴時は湯船に浸かる、血行促進作用があるポリフェノールを含む食品を積極的に摂る、就寝時に足の下に畳んだタオルを敷いて足の位置を高くする、といった対策も有効です。

逆に、立ちっぱなしや座りっぱなしなど同じ姿勢を続けないようにすることはもちろん、血流を悪くする正座や足を組むことはできるだけ避けます。また、塩分やアルコールの摂りすぎ、睡眠不足は代謝を悪化させるため注意が必要です。

気をつけたいのは、むくみには思いがけない病気が潜んでいる場合もあるということ。なかでも危険なのが、足の静脈に血栓ができ、血液が滞留してしまう深部静脈血栓症です。急に足のだるさや重さ、痛みを感じたら危険なサインととらえましょう。

また、慢性的にむくみが続く場合は、足の血管が膨れてコブのようになる下肢静脈瘤も疑われます。顔や体もむくむ場合は、心臓や肝臓、腎臓の病気の恐れも。少しでも不安を感じたら、足の専門医、または心臓血管外科を受診しましょう。

このように、むくみは健康のバロメーターです。1日に1回は、足を触ってみたり、姿見で確認を行っていきたいもの。そして、むくみ改善のセルフケアを生活習慣に取り入れて、余分なものが排出されやすい、めぐりのよい体を目指しましょう。