ありがとう。義姉さん
その実感を噛みしめるように続ける歌麿。
「鬼の子も、この世の仲間入りしていいんですよって……言われてるみたいでさ」
そう言って、歌麿はていに向き直ります。すると
「声かけてくれて、ありがとう。義姉さん」
と伝えた歌麿。さらに
「義兄さんにもそう言っといてよ」
と去り際に伝えると、そのまま店を出て行きます。
静まり返った耕書堂。誰もいなくなった店内で、ていは歌麿が去った方角に向かって深々と頭を下げるのでした。
その実感を噛みしめるように続ける歌麿。
「鬼の子も、この世の仲間入りしていいんですよって……言われてるみたいでさ」
そう言って、歌麿はていに向き直ります。すると
「声かけてくれて、ありがとう。義姉さん」
と伝えた歌麿。さらに
「義兄さんにもそう言っといてよ」
と去り際に伝えると、そのまま店を出て行きます。
静まり返った耕書堂。誰もいなくなった店内で、ていは歌麿が去った方角に向かって深々と頭を下げるのでした。