年齢による差の要因

この年齢による差の要因として考えられるのは、「消化力」や「インスリンの働き方」の違いです。若い世代は消化吸収力に優れ、インスリンも効率よく分泌されます。しかし、加齢とともにインスリンの分泌量や感受性も低下していきます。

この加齢による体質の変化が、年齢とともに血糖値が上昇しやすくなる一因と考えられます。

『最新科学でわかった 老けない食べ方の新常識: 糖化博士が教える若返り46のコツ』(著:八木雅之/三笠書房)

ちなみに、私たちの研究は、大学生たちと共同で行なうため、被験者の多くは20代の健康な若者です。そのため、若い世代では数値の差が出にくいという特徴があります。

裏を返せば「若い世代で効果が出た方法は、中高年にとってはさらによい結果を得られる」ということです。つまり、研究で得られた知見は、年齢が高い人ほど日々の健康管理に役立てやすいのです。