伝統建築の家しか建てられない、竹富島の新築住宅
竹富島の新築住宅は、細かく決められた形での伝統建築の家しか建てられない。
しかし、その決まりは、「外見」だけであって、外から見て伝統建築の基準を満たしていれば、家の中はどのように作っても構わない。
2×4で作ると、家の中は、いわゆる「柱」がない家、となる。我が家は外見だけでなく、中も、結果として伝統的な、縁側に続いて和室が二間あるような家にしたので、何事かあれば、障子を取ってしまえば、大勢が集まれるタイプの家である。
縁側は幅が3メートル弱くらいある広縁にしたのでそこにも何人も座っていただける。
新築祝いの時はこの縁側と和室二つにたくさん座布団を並べてお客様に座っていただいたのだが、そこは、柱がなくて、面がある家。縁側と和室の境の真ん中、普通なら柱がドーンと立っているであろう位置に、1メートル以上の幅の壁がある。
縁側にはガラス戸がつけられていて、そこから出入りすることになっているが、そのガラス戸の真ん中にも、縁側と和室の境にあるのと同じ位置に1メートル以上の幅の壁がある。ちょっとイメージできるだろうか。