存在感のある壁
とにかく大変目立つ位置にかなりの存在感の壁があるのだ。あまりに存在感があって、重い感じになりそうだから、設計士さんと相談して、この壁には壁と同じ大きさの大きな鏡を取り付けた。
お家としてはいい感じの広がりのある空間になったのだが、先に書いたようにお祝いの時に皆さんに座布団を並べて集まっていただくと、鏡の前に座る方が出てきて、その方はお祝いの間中、自分の顔を真正面に見ることになり「いふなー」(変な感じ)だな、と言われたが、如何ともし難い。
新築祝いの結人加那志(ゆひとうんがなし)の儀式でも、神様の依代になるフクギの枝は、床の間の横の柱に結わえつけておいて、最後に、北の柱に枝を移動することになっているのだが、なんといっても「柱」がない。
仕方がないので、柱の代わりに枝を切ってきてもらって皮をはぎ、それにフクギの枝をくくりつけたのである。