「別の視点を持つ」というアプローチ法
体調不良を理由に会社を休む人に対して、職場の上司や同僚たちは、「責任感がない」とか、「仕事を甘く見ている」と考えがちですが、実際には、真面目に仕事と向き合うタイプの人がほとんどです。
真面目だからこそ、体調不良で欠勤する自分を、「ダメ人間」と考えて、「役立たずだな」と責めてしまう傾向があります。
責任感がないどころか、「人に迷惑をかけられない」という思いが誰よりも強いため、それがプレッシャーとなって、余計に体調を崩しているのです。
体力のないビジネスパーソンが、仕事の効率が上がらないことに悩んで私のクリニックに相談に来た場合には、「認知療法」という治療法を用いて、悩みの解消に努めることになります。
認知療法とは、米国の精神科医アーロン・ベックによって創始された治療法で、思考(認知)の偏りに焦点を当て、それを修正することによって、気分や行動、考え方などの改善を図る心理療法です。
認知療法には、「別の視点を持つ」というアプローチ法があります。
別の視点を持つとは、ネガティブな思考パターンに固執せず、さまざまな角度から物ごとを見ることによって、感情や行動を柔軟に変化させることを指します。
これまでとは違った角度から物ごとを見つめ直すことで、新たな可能性を発見したり、自分では気づかなかった解決策を見出すことが可能になります。