メタ認知
自分の能力などを客観的に観察しようとすることを、心理学では「メタ認知」といいます。
「メタ認知」とは、米国の心理学者ジョン・H・フラベルが提唱した概念で、思考や感情、記憶といった自分の認知活動を一段高い視点から俯瞰的に捉え、それをコントロールする能力を指します。
簡単にいえば、自分自身の言動を、もう一人の自分が上空から見ているかのように冷静に理解して、必要に応じて調整したり、制御することをいいます。
例えば、社内プレゼンの途中で、「話すスピードが速くないか?」とか、「上司たちは理解しているのか?」などと考えて、話す速度を緩やかにしたり、補足の説明を加えたりすることも、メタ認知の一つです。
自分の能力やスキルだけでなく、得意分野と不得意分野、強みや弱みなどを総合的に考慮して、体力と相談しながら、与えられた仕事を遂行できるかどうかを判断することが大切です。
自分自身と冷静に向き合って、「おそらく大丈夫だろう」と思えたならば、そこで初めて「承知しました」と仕事を受けることになります。
「ちょっとムリそうだな」と感じたならば、「私はまだ未熟ですから、荷が重すぎます」とか、「このタスクをやるためには知識や経験が足りません」などと説明して、素直に仕事を断った方が、結果的にお互いのためでもあるのです。