肺NTM症の主な症状と治療

肺NTM症では、無症状から非常に重い症状まで、幅広い症状がみられます。主な症状として、咳、痰、血痰、倦怠感、発熱、体重減少などあります。

一般に、肺NTM症の自覚症状の強さと病気の重症度は一致することが多いですが、無症状であっても画像診断で肺に陰影が見られ病気が進行している例もあります。

 

肺NTM症治療には、複数の薬剤を用いた化学療法と、化学療法の効果を高めるための外科的治療があります。また、病気の経過が緩徐に進行することや、患者さんには高齢者が多く、副作用との兼ね合いより治療をしないで経過観察をする場合もあります。

手術は化学療法のみでは改善が不十分と考えられる場合に行われ、感染巣を除去する事で症状に対する治療となるとともに、肺の中の菌量を減らし、化学療法の効果を高める効果が期待できます。化学療法では、菌が陰性化してから1年(以上)、治療を継続することが推奨されています。