歴史の人物を解釈する上で

一ヶ月くらい前、歴史を深く理解する編集者さんに「本郷さん、仕事で必要なんだけど、足利尊氏ってどう解釈すれば良いの?」と尋ねられました。

「尊氏はよく、理解ができぬ人物だと言われるけれど、ぼくはそんなことはなくて、バサラが適切だと思う。バサラの親玉」と答えたところ、彼は「なるほど、バサラか。腹にストンと落ちた」と評価してくれました。

政治家とか軍人なら、彼が切り拓いた時代と併せ捉えられるので、こうした芸当ができます。

他に源頼朝なら「辺境のパイオニア」、織田信長は「天下統一を夢想したイノベーター」、豊臣秀吉は「信長の夢想の体現者」、徳川家康は「視点を東に切り替えてパラダイムシフトを引き起こした人。先駆者」というような感じ。あくまでぼくの中での評価なので、ここでは一つ一つは説明しませんが。