秀吉・秀長の父・弥右衛門はどの階層だったのか?

さて、秀吉・秀長のお父さんはこれらの中で、どの階層だったのでしょうか。木下弥右衛門さんですね。

ぼくはずっと、本百姓だとイメージしていました。いつもは農業に従事していて、あるときに戦場へ駆り出されて大ケガをして村に戻ってくる…。

それほどヘンなことはありません。

但し、一つ上の地主でも良いのかも知れない。

「木下」という姓はどこからきたのか。弥右衛門さんが本百姓なら、姓はもたないでしょう。有力農民で、あそこの木の下に家がある、という感じで「木下」と呼ばれていた。これなら、まあ、わかります。

あと、秀吉の母親のなかさん。彼女はどうも、刀鍛冶の娘らしいのですね。

もちろん消耗品として「数打ち」と呼ばれる刀を打っていたのだと思われますが、なかさんの血筋で大名になっている家がある(青木家、小出家。これについては改めて考察します)ところを見ると、彼女のお父さんはそれなりに手広く商売をしていたのではないか。

そうすると、なかさんを嫁に迎えた弥右衛門さんは、地侍・地主・有力農の一人、と考えた方がいいのかもしれません。

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