「高齢者は運転するな」という空気

その結果、「高齢者ばかりが事故を起こしている」という思い込みが世の中を支配し始め、できあがったのは「高齢者は運転するな」という空気です。

その空気は一過性のものに収まることはなく、2017年からは、免許更新時の認知機能検査の結果によっては医師の診断を経たのちに免許を取り消すことが法的にも可能となりました。

『「高齢者ぎらい」という病』(著:和田秀樹/扶桑社)

また、多くの自治体や警察も「75歳以上の方は返納を検討しましょう」などと呼びかけるようになり、今や「75歳以上=運転をやめるべき年齢」というのが、半ば常識化しつつあると言っても過言ではありません。

だから、事故を起こしたわけでもないのに周囲の目や家族の言葉に押され、意に反する自主返納をさせられてしまう高齢者も増えているのです。