多くの人が「当然のこと」として受け止めている

さらに問題なのは、こうした差別を多くの人が「当然のこと」として受け止めている点です。年齢による不利益を被っている当事者ですら、「仕方ない」と諦めてしまうケースが少なくありません。つまり、自分たちの権利が軽んじられることにすっかり慣れてしまっているのです。

高齢者差別というのは、権利を奪うことにも、奪われることにも鈍感な日本の社会のありようを象徴する鏡です。

この社会的な「鈍感さ」が続く限り、奪われるのは高齢者の権利だけではありません。誰もが、いつでも、その対象になり得るのです。

※本稿は、『「高齢者ぎらい」という病』(扶桑社)の一部を再編集したものです。

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