出版社のパーティーに参加

その前夜、私はかねてから付き合いのある書評家・東えりかさんに誘われ、出版社のパーティーに参加することになっていた。これからフリーライターとして仕事が増えるよう顔を売っておけというありがたい心遣いだった。

夕方、早めの散歩を終えて、私はパーティー会場へ向かった。「富士丸、ちょっと行ってくるわ」と声をかけて。

(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)

出版社のパーティーは初めてだったが、有名な作家がたくさんいらして、とても華やかな世界だった。柱の影から知っている作家の姿を見て「すげー」とか思っていると、東さんが手招きして紹介してくれたりした。

帰りの道で、俺はこれからもっと頑張らなくてはと思った。そして初台駅に着いたのが22時過ぎだった。近くのコンビニに立ち寄り、自分の酒と、チーズちくわを買った。富士丸はチーズちくわが好きだったからだ。

そして、玄関のドアを開けたら、別の世界が待っていた。