街の中にも五感を刺激するものはたくさんある
散歩をするときは、できれば舗装されたコンクリートの道ではなく、公園や緑のある道を選んで歩いてみてください。季節の草花や木々の色合い、風の匂いや音など、自然ならではの刺激に触れる機会が多いからです。
週に1回、森林の中を約90分歩くことを12回(3カ月)続けたところ、記憶力や判断力などの認知機能が改善したという報告もあります。これは、平均72歳の軽度認知障害と診断された方を含む高齢者150人を対象にして、国立長寿医療研究センターが行った実験です。
かと言って、都会の道を歩くのがいけない、というわけではありません。すれ違う人の表情、道端に咲く花、建物の佇まい、飲食店から漂ってくるおいしそうな香りなど、街の中にも五感を刺激するものはたくさんあるからです。
これに気づけるかどうかは、あなた次第。下を向いて歩くのではなく、ぜひ周囲に目を向けながら歩いてみてください。何気ない風景の中にも、心が動く瞬間が必ずあるはずですよ。
ちなみに私は、「数カ月前は桜がつぼみだったから、そろそろ満開かもしれない。今日はあそこに行ってみよう」と、景色を予測して散歩道を決めたりもしています。こんなちょっとしたことでも、ボケ防止につながるのではないかと期待しています。