少し外に出て歩くだけで、ボケずに済む

歩くことが認知症予防に役立つという研究結果が、いくつかの国から報告されています。

・認知症のリスクが半分に下がる

例えば、1日平均3800歩前後で認知症のリスクが約25%低下し、9800歩前後では約50%も下がるというのです。これは、南デンマーク大学とシドニー大学による、英国在住の約7万8000人を対象にした研究です。

『ボケない散歩 83歳、健康を研究する教授の習慣』(著:石田良恵/アスコム)

・脳卒中が原因の認知症を防げる

また、65歳以上の高齢者749人を対象に4年間行われたイタリアの調査では、ウォーキングを習慣にしている人や、日常的に体をよく動かしている人は、脳卒中などが原因となる脳血管性認知症の発症リスクが7割以上も低いことがわかっています。

歩くだけで認知症はもちろんのこと、命に関わるような病気も防げるなんて、うれしいと思いませんか?

・脳の中の記憶や判断に関わる部分が活性化する

それから、歩くと脳の血流が増え、記憶や判断に関わる部分が活性化されます。これにより、認知機能が保たれやすくなるといいます。これは、東京都健康長寿医療センター研究所が行った研究です。

特に、脳の記憶をつかさどる「海馬」や、情報を整理し、論理的に思考する働きを担う「大脳皮質」といった部位に血液がしっかり届くことが、認知機能の維持につながると考えられています。

この研究では、少なくとも1週間に90分(1日あたりにすると15分程度)歩いている人は、週に40分未満しか歩かない人よりも認知機能テストの結果がよいことも明らかになっています。

1日15分程度、歩数にすれば1500歩。いかがでしょうか? これなら、続けられそうだと思いませんか?

少し外に出て歩くだけで、ボケずに済む。そう思えば、散歩をしようかなという気持ちが湧いてくるのではないでしょうか。