2、まったく見当がつかない場合

もし、どうしても「心に響く何か」が思いつかないなら、とにかく有名な名所旧跡に片っ端から行ってみる、というのも手です。たくさんの人が訪れる場所にはやはり相応の価値があるものですから。

いやいや、それでさえどこを選べばいいのかわからない、というならば、いくつか方法があります。

一番てっとり早いのは旅番組やグルメ番組、あるいはご当地名物紹介番組を見ること。旅行会社の新聞広告や差し込みチラシなんかもありですね。そういう情報をみながら、ここは! と思う場所があったら、行く予定があってもなくてもとりあえずGoogleマップなどの地図アプリにマーキングをしておくのです。

すると、だんだん各地に「旅の目的地になりうる場所」が溜まっていきます。同じ地域にマーキングが一定数集まれば、十分旅に出る動機になります。

テレビなんか見てる暇はない、という方にはこんな方法もあります。

昔々その昔、小中高の修学旅行で訪れた場所のうち、行ったはずなのにあまり記憶に残っていない場所を再訪してみるのです。これならば、ひとつやふたつは候補が思い浮かぶのではないでしょうか。

なぜ「思い出の場所」ではなく「記憶に残っていない場所」なのか、って?

それは、そんな場所こそ「自分を知る」のにもってこいだからです。

まずなぜその場所は記憶に残っていないのか、そこを考えてみます。記憶に残っていないということはつまりその時にはさほど興味を持てなかった、ということでしょう。では、興味を持てなかった理由はなんでしょうか。

お友達とのおしゃべりに夢中でよく見ていなかった。

一応見学したけど、よさがわからずスルーした。

まったく好みではなかった。

いろんな理由があるかと思います。

一番目の理由なら、ひとり旅は今度こそじっくり楽しむチャンスになります。

二番目と三番目の理由なら、大人になった今、まっさらな気持ちで見たらどう感じるのかを確認してみる。もし、若い頃には気づけなかった良さを発見できたのなら、それは成長の証です。一方、若い頃と同じく今ひとつピンとこなかったのであれば、やっぱりその分野は自分向きではなかったのだと確認できたことになります。これもまた自分再発見の一環です。

修学旅行先まで出かけるのが面倒であれば、今住む街や故郷のまだ行ったことのない場所に出かけてみるのはどうでしょうか。これぐらいならよほどのものぐささんでないかぎり、気楽に試せると思うのですが……。というより、これすら面倒に感じるならば、そもそも旅には向いていないのでしょう。

とにかく、他にもアイデアはいろいろあります。どんな小さな種でも目ざとく見つけて取っておく。それが旅の楽しみをより広げる第一歩になるのではないでしょうか。

※本稿は、『気ままに楽しく! 大人の女ひとり旅』(清流出版)の一部を再編集したものです。

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