私が難民になったら、死ぬしかない
さて、「国と国より、人と人」と謳うこの映画のコピーは、ヒューマニズムの見地からしたら全く正しい。そして最初に引用したマーガレット・ミードの言葉にあるように、人を守るために社会はうまれたはずである。
しかし、これが「国家」という大きな社会を形成すると、国境はしばしば紛争や侵略の危険にさらされ、国を越えて外に出た人々は「難民」となり、人間としての最低限の権利さえ失うのだ。これは困る。私など難民になったら、死ぬしかない。「自分がその立場に置かれたらかなわない」と、誰もが思うだろう。
しかし、難民受け入れは問題が多く、受け入れるからには教育、年金、福祉や就職のシステムも整えなくてはならない。
しかし、しかしである。「自分がそうだったら困る」ような不自由を、たまたま難民になった人々に押し付け、放置するのは罪だ。
