観たらきっと人を信じたくなる
『ツーリストファミリー』の中では、隣人の老夫婦の姿が実に印象的だ。彼らは駆け落ちカップルで、誰の支援もなく、二人きりで生きてきて、本当に愛しあっている。しかしある「ショック」によって妻が死んだとき、夫は「お前たちの葬式には誰も来ない、と親に言われた」と泣く。「その通りになった」と。
ここで活躍するのが亡命一家の主ダルマダース。彼は町中を走り回り、亡くなった妻の葬儀にたくさんの人を集め、遂にやってきた彼女の老いた父親に、見事な葬式を見せる。
この辺りからは、この映画は涙なしに観ることができない。人間はやはり誰でも、人間らしく生まれ、生き、見送られるべきだ。
『ツーリストファミリー』を観たらあなたはきっとヒューマニストになり、少しおせっかいになりたくなり、人を信じたくなるだろう。
難民の問題は複雑だ。けれど愛がそれを少しずつ解決するはずだ。少なくとも今、難民受け入れのノウハウを持った国際的な支援が必要だろうと思う。そしてハリウッドやヨーロッパ映画もいいが、インドやほかのアジア圏の映画をもっと私たちは観るべきだ。だって私たちは確かにアジアの一員なのだから!!

