無理して急ぐことはない

それまで自分にとって思い出の品は、処分の対象外。モノ減らしの及ばない聖域のような扱いでした。が、人生が長くなると、思い出のない品などありません。どこかで決心して、処分へ踏み出すことをおすすめします。

もちろん適したタイミングはあります。わたしもその思い出の洋食器セットを処分するまで、ある程度の時間が必要でした。むしろとても執着し、カップの数に足りない皿を、古道具店で探し求めた時期もあったのです。30代の終わりに母を亡くした頃、父の生きている間も、捨てるなど思いも及びませんでした。父が亡くなり、6年が過ぎて、ようやっと手放せました。

無理して急ぐことはありません。ときどき自分へ「わたしはこれを本当に持っていたいか」と問いかけて、やはり必要と感じたらとっておくし、思い出はあるけれどモノはなくてだいじょうぶそうに感じたら、捨てるのでいいのでは。わたしもまだ雛人形は処分の対象外。自分が生まれたときの母子手帳も、持ち続けています。

Point 思い出の品も、手放せるタイミングが来る

※本稿は、『ひとり時間のつくり方』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

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ひとり時間のつくり方』(著:岸本葉子/三笠書房)

不安や孤独を感じても大丈夫。

しっかり、ゆっくり、自分の居場所をつくりましょう。

ひとり暮らし歴の長い、わたしの体験に基づいた今日からできる“たのしいひとり暮らし”のコツ。