冬眠中は省エネモード
冬眠する動物には二つのタイプがあります。冬眠前にたくさん食べて丸々と太って脂肪をつけ、冬眠中はまったく食べずに過ごすタイプ。もう一つは餌を巣穴に蓄えておき、時々それを食べて冬を過ごすタイプ。シマリスは巣穴蓄えタイプで、体重の10倍ほどのドングリを巣穴に蓄えます。シマリスには頬袋がありますから、これにミズナラやカシワのドングリを詰め込んで巣に運びます。落ち葉も巣に持ち込みますがこれは布団にします。
シマリスが籠もる部屋は地下1メートルほどにあり、そこまでトンネルが掘られています。この部屋にドングリを蓄える。トンネルはさらに下まで続き、そのどん詰まりがトイレ。
準備万端整ったら、トンネルの入口を埋めて冬眠を開始します。地下の巣は安全なんですね。敵に見付かりにくいし、どんなに寒くなっても地面の下まで凍り付くことは、まずありません。
シマリスの体温はふつう37度くらい。それが冬眠中はぐっと下がって約5度。心拍数も1分間に400回ほどあったものが10回以下に落ちるし、呼吸も200回が、1回からせいぜい5回になります。これだけ肺や心臓がゆっくりになるということは、それだけ酸素を必要としない、つまり体がエネルギーを使わないわけで、エネルギー消費量が10分の1〜100分の1にまで低下します。冬眠中は大変な省エネモードになっているんですね。