店で扱うのは、自分で各地の生産者のもとを訪ね、自信を持ってお届けできると思えた商品だけ。6代目店主として約7年、なんとか頑張っています。

なかでも醤油や味噌、酢など和食に欠かせない発酵調味料はとくにこだわっていて、自分でも愛用中です。

たとえば、福岡県にある、江戸時代から続くお店の酢。先祖代々受け継がれた木の樽を使い、300年前とまったく同じ製法で作っているんです。自然に合わせたペースで原料をゆっくりと発酵させ、樽から一滴一滴抽出しているのですが、酢特有のツーンとする匂いがなく味わいもまろやかです。きっと、木の樽や工房にすみついている菌たちもいい仕事をしてくれているのでしょう。

私、普段から発酵調味料は少しだけ贅沢をすると決めているんです。体が喜ぶだけでなく、風味や味わいがとにかく抜群ですから。

手間のかかる料理をわざわざ作らなくても、調味料一つで美味しさがワンランクアップして、簡単に《料理上手》になれるんです。味がいいと少量でも満足感があって、食べすぎることもなくなりました。

大人になったら、体にいいものを少しだけ。これからも和食を愛でながら、健やかな生活を丁寧に送っていきたいです。

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