遺品整理のポイント――それは「砂金探し」という供養
生前整理と遺品整理は、モノの選択基準が違います。
私たちの宿命として、死ぬまで生きていかなければなりません。今、生きていて、そしていつまで生きるかはわかりません。死ぬまで生きている、その間を快適に暮らしたいし、親には快適に暮らしてほしいという思いがあります。その快適さを損なうモノを捨てる、これが生前整理です。
その快適さの基準は、物理的な快適さと同時に心理的な快適さもあります。私は「快適な生活をしやすい環境づくり」を優先して生前整理に励みましたが、親の心理的な快適さを無視してしまったため、大ゲンカになりました。
さて一方で、遺品整理とはいわば「残骸」の整理です。亡くなった人が遺していったモノは、その人の「生活の残骸」といえます。家・屋敷はその人の「人生の残骸」。
残酷な言葉にも聞こえますが、その残骸の中に、本人さえも忘れていたであろう、旅立っていく身として伝え残したいモノが必ずあると考えています。本人が意識しているか、していないかは別として。