患者が自分に合う病院を選びやすくなる「かかりつけ医機能報告制度」が、2025年4月から実施されています。そんな中で、30年以上にわたり高齢者医療の現場に携わってきた和田秀樹先生は「医者の言うことを妄信していては、かえって命を縮めることになりかねません」と指摘します。そこで今回は和田先生の著書『医者の言うことを聞いてはいけない』より一部を抜粋し、和田先生による「本当に長生きできる」心得をご紹介します。
医療界の大きな問題
読んでくださっている多くのかたは、何かしらの薬を定期的に飲んでいることでしょう。特別な持病がないかたでも、血圧の薬やコレステロール値を抑える薬などを飲んだりしていると思います。
「調子はどうですか」
「別に変わりはないです」
いつも同じ話をして、診察は終了。そんなところでしょうか。医者に遠慮して、ろくに症状を伝えることもできないというかたもいるかもしれません。
たとえば、かかりつけの医者に「ちょっとお腹が痛くて」と言えば、「それでは胃薬も出しましょう」と薬が追加されます。詳しく検査してほしいと言えば、「大きな病院の消化器内科で診てもらってください」と、別の病院を紹介されてしまいます。今の日本の医療はそういうものです。でも本当は、これこそが医療界の大きな問題なのです。