日本の医学界

つまり、総合診療医になるには、総合診療のトレーニングが必要なのであって、単に複数の科を回って研修すればいいというわけではないのです。

欧米には「ファミリープラクティス」といって、乳児からお年寄りまで家族全員の健康相談、病気の発見、診断、治療など、総合的なケアをしてくれる診療科があります。特にイギリスでは、医者全体の約半数が総合診療医です。

日本の医学界がいかに遅れているのかがよくわかる話だと思います。

遅れているどころか、日本には総合診療医の教育をする機関がほとんどないのが実態です。

「総合診療科」なるものを掲げる大学の医学部もかなりの数でありますが、教えられる人がいないうえ、スタッフの数も多くないのでうまく機能していないケースが大半なのです。

※本稿は、『医者の言うことを聞いてはいけない』(興陽館)の一部を再編集したものです。

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医者の言うことを聞いてはいけない』(著:和田秀樹/興陽館)

医者は人の命を助ける尊い職業だと、誰もが思っていることでしょう。

医者の言うことを妄信していては、かえって命を縮めることになりかねません。

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