健康に悪影響をおよぼさないアルコール量

フランスのグループから、ワインの成分が細胞に良いという論文がNatureに発表されたこともある。細胞を培養する時に、培養液に少しワインを添加すると細胞の調子が良かった、という論文だった。20〜30年前だったと思うが、ワイン好きのフランス人の自己防衛的な論文だったのかもしれない。

一方、2018年にThe Lancetに発表された論文では、アルコール摂取量とアルコール関連疾患の発症リスクを比較している。

『東大名誉教授が教える 死なない生き方 科学でひもとくアンチエイジングと健康寿命』(著:北村俊雄/日経BP 日本経済新聞出版)

この結果は、1日のアルコール摂取量が20グラムくらいまでは問題なさそうだが、それ以上になるとアルコール関連疾患のリスクが高まることを示している。

いずれにしても、健康に悪影響をおよぼさないアルコール量は1日20グラムと、かなり少ない量であることは確かなようだ。