他人の目を気にしないと自分の輪郭さえ保てない

パンケーキの生クリームに胸焼けしながら、私は再び、横でトーストを食べる友人に目をやる。

彼女は自分が本当に何が好きかを知っている。
誰にも言わずに「美味しい」と笑えて、「美しい」と夕日を眺めることができる。
他人に承認や共感してもらわなくても、自分の時間を自分のためだけに使える。

そんな当たり前のことが、私は自力でできない。

他人の目を気にしないと自分の輪郭さえ保てない私は、この「羨望の三角形」という名の監獄の中で、一生食べたくもないパンケーキを注文し続けるのだろうか。

……そんなのは嫌だ。

だからそろそろ、スマホを置いて。

誰も見ていない場所で、冷めていない、地味で、もっちりとしたトーストを、ただ自分のためだけに頬張ってみたい。

それはきっと自由で、少しだけ孤独な味がするのだろうな。

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