「私の場合、日記は物事を忘れるために書くんです。嬉しいことも、そうじゃないことも、書いてしまえば次の日まで持ち越さずに済みますから。」(撮影:宮崎貢司)
本日の『徹子の部屋』に登場する壇蜜さん。独特の存在感で男女問わずファンの多い壇蜜さんは、2019年11月に漫画家の清野とおるさんと結婚し、話題になりました。一風変わったペットを飼うなど、マイペースだったひとり暮らし。はたして2人の新婚生活はいかに(構成=内山靖子 撮影=宮崎貢司)

毎晩の日記とペットが私をリセットしてくれる

小学生の頃から、ずっと日記を書いています。最初は、学校の先生に言われて始めたのですが、自分の中で続けられることが、せめてひとつでもあったらいいなと思って。芸能界に入ってからも、ほぼ毎日、寝る前にタブレットで書くのが習慣になっています。

私の場合、日記は物事を忘れるために書くんです。嬉しいことも、そうじゃないことも、書いてしまえば次の日まで持ち越さずに済みますから。たとえ嬉しかったことでも、その感情をずっと抱えたままだと、生きていくうえで足かせになってしまうことがある。だから、1回リセットして自分をまっさらな状態に戻したい。毎晩、人生のリセットボタンを押しすぎて、そろそろボタンが壊れちゃうんじゃないかと思うこともありますが(笑)、それで新たな気持ちになれるなら、まあいいかなと。

そんな自分自身のために書いてきた日記を本にしないかというお話をいただいて、『壇蜜日記』を出したのが2014年のこと。以来タイトルや判型を変えながら書籍化され、この3月末には、6冊目の『壇蜜ダイアリー2』も書店に並べていただくことができました。

日記以外にもうひとつ大切にしているのが、飼っている生き物たちの世話をする時間です。今うちで飼っているのは、スフィンクスという種類の雌猫を筆頭に、ヘビ2匹、モモジタトカゲ、小鳥2羽、ナマズや熱帯魚たち。そして、ずっと憧れていたナマケモノも、昨年、我が家の一員となりました。ナマケモノはものすごく高かった(笑)。ちょっとした車が1台買えるくらい。とっても可愛いですよ。古新聞みたいな匂いがして、日中はホントに怠けて寝ているだけなんですけどね。

何を考えているのかわからずに、思い通りにならない生き物たちの世話をするのは手がかかり、面倒なことの連続です。通販で取り寄せた冷凍ネズミをヘビに餌として与えたり、咀嚼力の弱いナマケモノにバナナをペースト状にしてあげたりとか。

でも、そんな時間を持つことが、「世の中、好き勝手には生きていけないんだぞ」という自分への戒めになるかなと。それなら、本当は子どもを産んだりすればいいのかもしれませんが、子育てよりもペットを飼うことのほうが、私には“憧れ”のウェイトが大きかったんですね。子どもの頃に、テレビで『わくわく動物ランド』を熱心に観すぎたせいかもしれません。(笑)