12年からNHKの情報番組『あさイチ』でお料理コーナーを担当していますが、15分でスムーズに仕上げるためには準備が命。
炒めたフライパンをどこに置いて、次の食材が入ったバットはどこにあるのが動線的にいいか。卵をボウルに割り入れて混ぜるとき、ボウルが動かないよう下にゴムを敷こう、とかね。スムーズに進行するための細かい配慮があって15分の枠に収まっている。
それと同じで、介護も段取りと危機管理で大きなトラブルを防げることが多いのです。生放送は私の実感ですが、仕事や家事にはすべて、そういう面があるのではないでしょうか。
もし私が仕事と介護を切り離して考えていたら、両立は難しかったでしょう。どちらも同じto doリストに入れて、いかに効率よく収めるかを重要視しています。母のご飯をレンチンしている間に、仕事の連絡を1本したり。1分あれば意外といろんなことができるんですよ。
コロナ禍のときは、母が罹った場合と、私の場合とに分けて対応方法を書き記しました。私が荷物を取りに帰れなくなる場合も想定して、目立つ場所に数日分の支度をまとめたボストンバッグを置いたり。《生放送》のように準備する、と考えると思考回路が一つですみます。
私の介護は始めから「持続可能」がテーマ。そのためには、すべてを自分で抱えないことも大切です。入浴介助は私一人では危険なので早い時期からデイサービスにお願いしています。
介護はチームプレイですね。何かが起きたとき、誰かに相談すれば何とかなります。プロに聞くのはもちろんですが、近所の魚屋さんが地域情報に詳しくて、いい皮膚科を教えてくれたこともありました。
そして、「今日は何時まで大丈夫?」と、ことあるごとに聞いてくれる職場の仲間にも感謝しかありません。