東京五輪組織委員会の顧問

ただ、2020年の東京五輪組織委員会の顧問をやってほしいとある政治家から言われたときには、仕方がないから引き受けた。そして、これが大間違いだった。

『ピン!として逝くのもいいじゃない ピン子78歳、最後に残したい言葉』(著:泉ピン子/徳間書店)

顧問になると、東京で五輪とパラリンピックを開催する前の4年間、毎月1回の聖火リレー検討委員会ってのに出席させられるの。当然、熱海から通うんだけど、「五輪はボランティア精神で」だなんて理由をつけられて、新幹線代が出ない。つまり、在来線で来いってことよ。

「そんな交通費、要りません」って断って、自腹で新幹線に乗って通ったわ。

そうは言っても毎回、写真撮影があるから同じ服じゃいけないし、髪形も整えなきゃなんない。本当に腹立たしかった。

議論の内容は聖火ランナーに誰を起用し、どの区間を走らせるかとか。大量の守秘義務契約の書類にサインをさせられる一方、私の写真や映像は無料で使われるんだから……。