それ、危険じゃない?
たとえば、先ほどの乗り換え質問でも、何度か同じ質問をしてみると、自信たっぷりに「最短5分」と言い切るバージョンもあった。人間の側に、新幹線ホームが長いことの実感や、名古屋駅の乗り換え階段の混み具合が念頭になかったら、号車に関係なく「小走りに行けば、なんとかなる」と思い込んじゃうこともあるはず。それ、危険じゃない?
AIとのやり取りは、現場がわかっている人でないと危ないということは、覚えておいてほしい。身体感覚がないうえに、可能性を際まで攻める演算方式だから。
そのうえで、現場で多少ずれがあっても問題がないことでは、とやかく言わずに気軽に使えばいい。
現場がわかっている人じゃないと万全とは言えない――これは、物理的な現場だけじゃない。たとえば、法律相談は、あたりをつけるだけならAIにしてみてもいいけど、それをそのまま鵜呑みにするわけにはいかない。
※本稿は、『AIのトリセツ』(扶桑社)の一部を再編集したものです。
『AIのトリセツ』(著:黒川伊保子/扶桑社)
AIは人の居場所は奪わない。AIは人類を支配することはない。
恐いのは「私はどうしたらいい?」と聞いて、最初の答えにそのまましたがうこと。
子どもにも伝えたい人工知能との付き合い方!





