少し前、SNSで話題となった市川市動植物園のニホンザル・パンチくん。マリさんも数週間、パンチくんの映像を追い続けていたそうで――。(文・写真=ヤマザキマリ)
人生を支えるぬいぐるみ
少し前、オランウータンのぬいぐるみを引きずって歩くニホンザルのパンチくんの姿が日本だけではなく海外のSNSでも話題となった。
母猿に育児放棄され、赤ちゃんでありながらも社会で孤立してしまった幼いパンチくんに、飼育員が与えたオランウータンはネットで《オランママ》と称され、販売元の家具店IKEAではオランママの製造が追いつかなくなった。
パンチくんが暮らす市川の動物園にはK-POPのスターもパンチくんを見ようとこっそり訪れ、その写真をSNSに投稿。ネットでパンチくんの姿を見ない日はなくなった。
ついにはマッチョな体躯に成長したパンチくんがぼろぼろのオランママを背中に携え、自分をいじめた連中に復讐に挑まんと馬に跨って突き進む、スペクタクル映画みたいなトレイラーまで作られており、パンチくんは世界で最も有名なニホンザルとなった。

