どう腐葉土になれるか
こういう話のときに決まって思い出すのが、植物のサイクルです。
「永遠の花でいようとする」より「どう腐葉土になれるか」が自然な老い方なのだと思います。植物は土から新芽が出て、大輪の花が咲いて、のちに大木になることもあるけど、いずれは枯れ木になりますよね。
枯れた後に、どう土壌を豊かにできるか、次の世代にどのようにバトンを渡すかが大事になります。
御年90歳を超えた小説家・阿刀田高さんは著書『90歳、男のひとり暮らし』の中で「老いという字を分解すれば、土ノヒ(火)、ひたすら火に焼かれて土に帰る。草木となりて命つながん」と書かれていました。まさに老いとは自然のサイクル。
そして、そうやって還元している姿を見せることで、次の世代もその姿を思い出して「老い」を受け入れられるのだと思います。