薬の常用が原因になることも
シニア世代の貧血は、その原因にも特徴があります。若い頃の貧血は、生理による出血過多や栄養の偏りによる鉄不足が主な原因ですが、高齢者の場合はさまざまな問題が複合的に絡んでいるケースが多いもの。その原因は、大きく3つに分けられます。
まず1つ目が、「栄養障害」です。年齢を重ねると食が細くなるだけでなく、歯や嚥下の具合が悪くて食べられるものが限られてしまう。
また、独居になることで食材のバリエーションが減ったり、食べる意欲が低下して食事の回数が少なくなる。さらには、インスタント食品やコンビニ食が増えたりすることで栄養が偏りがちになります。
加齢によって胃酸の分泌が減少し、消化器からの栄養素の吸収率が低下してしまうことも要因の1つでしょう。
これらによって起きるのが、体内でヘモグロビンを作るのに欠かせない鉄分が不足する「鉄欠乏性貧血」のほか、正常な赤血球を作るために必要なビタミンB12や葉酸が足りない「ビタミンB12欠乏性貧血」と「葉酸欠乏性貧血」です。
