<当てはまる症状をチェック!>

血液検査の数値の急激な変化に要注意

このように、高齢期の貧血は若い頃のものとは別物。倦怠感や息切れなどの不調を「年齢のせい」と決めつけず、気になることがあったら医療機関の受診をしましょう。かかりつけの内科医があれば相談を。

医師に相談するときに役立つのが、過去に受けた血液検査の結果です。健康診断や薬の処方のために受けた簡単な検査でも、多くの場合、ヘモグロビン濃度をはじめ、赤血球、白血球、血小板といった項目は測定しています。仮に手元に残っていなくても、かかりつけ医であれば病院にデータが残っているので問い合わせてみましょう。

年を重ねるほどに、ヘモグロビン濃度などの値が低めに推移するのは一般的なことです。気をつけたいのは、ヘモグロビン濃度だけでなく赤血球や白血球、血小板など複数の数値に「急激な変化」がある場合。

ほかにも、腎機能の数値に異常がある、便の色が赤黒い、体に痛みがあるといった場合は、重篤な病気が隠れている可能性があるため、骨髄検査や内視鏡検査などで、より詳しく調べるべきです。

治療は、貧血を引き起こしている原因別に異なります。栄養不足による貧血には、鉄剤の服用や注射、ビタミンB12の筋肉注射、葉酸の錠剤の服用など、足りない栄養素を補っていく。

胃腸の調子が悪くて食べられない場合は、その原因を突き止めて治療していきます。口腔の問題であれば、歯の治療や入れ歯の調整などで症状を改善していくこともあるでしょう。

感染症、炎症性疾患、がん、腎臓病など慢性疾患による貧血は、病気の治療以外に方法はありません。

また、薬の副作用による貧血が疑われる場合は、それぞれの疾患を担当する医師と相談しながら薬の量を減らしたり、別の治療に変更したりといった対処が必要になります。複数の病院にかかっている場合は、お薬手帳を持参して相談するといいでしょう。独断で薬を減らすことは絶対にしてはいけません。