脳の若さを左右する「血管の老化」とは
認知症予防と聞くと、脳トレやパズルを思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、その前に意識したいのが「血管を守ること」です。脳は全身の血流の約20%を必要とするため、血管が老化すると脳への酸素や栄養が不足し、認知機能にも影響を及ぼします。
では、血管が老化すると脳では何が起こるのでしょうか。
私たちの体には約10万kmもの血管が張り巡らされています。その中でも脳には無数の毛細血管が存在し、神経細胞に酸素や栄養を届けています。ところが、加齢や食生活、生活習慣の影響によって血管は少しずつ傷つき、動脈硬化が進んでいきます。
動脈硬化が進行すると、脳への血流が低下し、神経細胞に十分な酸素や栄養が届かなくなります。その結果、記憶や集中力、判断力などが少しずつ低下していくのです。
それだけでなく、脳の血管がつまったり、破れたりすると、脳梗塞や脳出血といった脳の細胞そのものが大きなダメージを受けてしまい、脳血管性認知症の原因にもなるのです。
肌にシワができるように、血管も年齢とともに老化していきます。ところが血管の老化は目に見えないため、多くの人は気づかないまま進行させてしまいます。
最近の研究では、認知症発症の何年も前から脳血流の低下が始まっている可能性も示されています。
