(イラスト:柿崎サラ)
漢字を使ったクイズは、脳にさまざまな刺激を与えることができます。無理なく続けて認知機能の衰えを防ぎましょう(構成:内山靖子)

ゆっくりでも動く状態を保つ

「最近、物忘れが激しくなった」「人の名前が思い出せない」など、シニアになると脳の衰えを感じる機会が増えてきます。また、「認知症になったらどうしよう」と不安に感じていらっしゃる方も多いでしょう。

そもそも、シニアになるとなぜ脳の働きが衰えるのか。それは、年齢を重ねるにつれ、脳の神経細胞が減っていくことが主な原因です。

私たちの脳内では、神経細胞が複雑なネットワークを作ることで「見る・考える・覚える・決める」といったさまざまな情報処理が行われています。しかし、神経細胞の数は30代から徐々に減っていき、65歳くらいを境に急激に減少していく。

脳の特定の場所では神経細胞の再生が見つかっていますが、基本的に再生力は低いと考えられています。

それはすべての人に起こりうる自然の摂理。だからといって悲観する必要はありません。古い車と同じで、たとえ時速100kmで走るのは無理だとしても、きちんと整備をすれば時速50kmくらいのペースで走ることは十分可能。脳も同じで、ゆっくりでも動く状態を保つことが大切になります。