人生100年時代といわれる今、「なんだか元気が出ない」「未来に希望を持てない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。一般社団法人おせっかい協会会長の高橋恵さんは「好奇心を持ち、行動を続ければ人生はもっと面白くなる」と語ります。そこで今回は高橋さんの著書『84歳、「ま、いいか」で人生うまくいく』より一部を抜粋し、前向きで温かな言葉をお届けします。
心が動けば人は動く
私は長く生きてきて、ひとつ確信していることがあります。
人を動かすのは「勘定」ではなく「感情」だということです。
人は「カンジョウの生き物」と言いますが、このカンジョウには二つあります。
損か得かを考える「勘定」と、うれしい・ありがたい・悔しいといった「感情」です。
仕事でも人間関係でも、勘定だけで動かそうとすると、どこかで止まります。
その場は動いても、心までは動きません。
でも、「この人のために」と思えたとき、人は急にがんばり出す。
ここに働いているのは、やっぱり感情です。
昔、非行少年の更生ボランティアをしていたとき、最初はまったく相手にされませんでした。
無視されるし、目も合わせてもらえない。
それでも、あきらめずに関わっていると、少しずつ心を開いてくれるようになりました。
「本当は普通に生きたい」と、ぽつりと話してくれたとき、私は思いました。
人は、認められると動き出すのだ、と。
理屈ではなく、「見てもらえた」「わかってもらえた」という感情で人は変わります。
特別なことは必要ではありません。