新常識 油を控える必要はない
油をとらないと免疫力が低下する
栄養のとりすぎはよくないという人がいますが、現在の日本人で、とりすぎている栄養素は、ほぼありません。
脂肪のとりすぎを心配して、油を控える人がいますが、脂肪はもっととったほうがよいのです。
脂っこいものを食べすぎると、血液中の中性脂肪の値が上がります。確かに、中性脂肪が高すぎると、急性膵炎のリスクが高くなったり、脂肪肝が進みやすくなるなど、健康によくないことが起こることもあります。
しかし逆に、中性脂肪が少ない人は、元気がなく、疲れやすくなります。エネルギーが不足するため、体温の調節がうまくできなくなり、暑さや寒さにも弱くなります。
また、中性脂肪の少ない人は、免疫力も低下します。つまり、がんや感染症にかかりやすくなるのです。
中性脂肪は、血液の中に溶け込んで全身をめぐり、活動するためのエネルギーになります。つまり、中性脂肪が十分にある人は、それだけエネルギーを使うことができるのです。中性脂肪は元気の源のひとつです。
中性脂肪の基準値は30〜49mg/dl(空腹時)、150mg/dl以上だと、脂質異常症と診断されます。
もちろん、中性脂肪が大量にありすぎるのは問題ですが、不足するのはもっとよくありません。とくに高齢になるほど、中性脂肪が不足する弊害は大きくなるので、油も適度にとったほうがよいのです。