新常識 施設に入ったときのことも予習する

入居先は複数調べて金額とサービスを比較

要介護になったときの予習をしていないから、いざ自分が要介護になったときに、何をどうすればよいか、とまどってしまうのです。

(写真提供:Photo AC)

よく「介護サービスは利用できる時間が限られている」と、不平をいう人がいます。でもそれは正しくありません。例えば、要介護認定を受けて、デイサービスに週3回行けるようになったとします。でも毎日デイサービスに行かれないなら、家族が介護しなければならず、仕事をやめざるをえないとします。介護離職といって、よくあるケースです。

この場合、「週3回」というのは、介護保険が適用される範囲内だという意味。自己負担1〜2割でサービスを受けられるのが週3回ということです。

でも10割の実費を払えば、他の2日もデイサービスに行かれるのです。デイサービスの実費が1日1万円だとすると、週2日、1カ月(4週)で、8万円になりますね。決して安くはありませんが、もし介護される高齢者が月8万円のお金を出せるなら、家族が仕事をやめて収入がゼロになるのを回避することができます。そういった家族との相談も、要介護になったときの予習として行っておいてほしいのです。

あるいは施設に入ることも予習しておくべきです。特別養護老人ホームは安いけど、入居待ちが多くて現実的ではないので、有料老人ホームも検討しなければなりません。

そこで有料老人ホームの値段を調べておくことも大事です。それも1カ所ではなく、複数を調べておいて、金額がサービスに見合ったものかもよく調べておくのです。

施設に入ることも、年をとればありうるのですから、そのときの予習をしておかないと、子どもからサービスが劣悪な施設にブチ込まれることにもなりかねません。

また、あと20〜30年で人型介護ロボットが実用化します。それがあれば、一生自宅で暮らすことができるようになります。

60代の人なら、それを待つこともできるでしょう。それらを含めて、要介護になったら、どうするか、よく予習しておくのです。