食が細ることは…
食事量の減少で危惧されるのは、栄養素の摂取が不十分になって体がエネルギー不足におちいることです。エネルギーが足りないと、体は筋肉のたんぱく質を分解して不足分を補おうとします。
この際に発生するのが、尿素窒素などの老廃物です。老廃物を排泄するのは腎臓の役割なので、老廃物が増えてしまうと腎臓の負担も増えてしまうというわけです。
そもそも、腎臓病でたんぱく質の摂取量が制限されるのは、たんぱく質の代謝によって生じる老廃物を増やしすぎないためです。しかし、せっかく制限を守っていても、食が細れば結果的に同じ状況におちいってしまうわけです。
しかも、食が細った場合は筋肉が分解されるため、筋肉量の減少も避けられません。高齢者の場合はサルコペニア(加齢によって筋肉量が減少し、身体機能が低下すること)を招く恐れもあり、腎機能をますます悪化させます。食が細ることは、摂りすぎと並ぶくらい“良くないこと”なのです。