『慢性腎臓病』をご存知でしょうか。『腎臓リハビリ』を生んだ世界的名医である上月正博先生は「慢性腎臓病はいまや新国民病と言っても過言ではありません。発覚してからではなく、日頃から腎臓をいたわる生活を続けることが何よりも大切です」と語ります。そこで今回は上月先生の著書『長生きは腎臓が10割: 腎機能を高めて健康寿命を延ばす最高の習慣』より一部を抜粋し、今日からすぐに実践でき、将来に大きな差を生むノウハウをご紹介します。
腎臓の新常識 腎臓はケアをすれば復活する!
2〜3カ月で効果が出始める
慢性腎臓病の人に対する腎臓リハビリテーションでは、運動療法に食事療法や薬物療法なども組み合わせることで腎臓の元気を取り戻し、全身の健康につなげます。リハビリを継続することで慢性腎臓病の進行を抑制でき、腎機能が大きく低下したステージG4から一段階前のステージへ改善されたという報告も多々あります。
元来、腎臓は一度機能が低下すると、回復できないものと考えられてきました。しかし、腎臓リハビリテーションなど適切なケアを行うことで、腎機能は復活することがわかってきたのです。
慢性腎臓病を患っている人に限らず、腎機能を元気にするカギを握るのは、運動や食事といった生活習慣です。腎臓は生命を維持するために日夜働き、長い年月をかけて少しずつ衰えていきます。そのため、日々のセルフケアを10年、20年と積み重ねていくことで腎機能は元気になり、働き続けてくれる可能性が高まります。現在のみなさんの行動が、将来の健康を大きく左右するのです。
もし、健康診断で腎臓の数値が悪くなっていた人や高血圧や糖尿病、メタボに心当たりのある人は、このままの生活を続けていると腎臓はますます悪くなる一方です。生活習慣を見直し、腎臓のためのセルフケアに取り組めば、2〜3カ月ほどで機能改善や悪化の抑制といった効果が出始めます。
腎機能に対するセルフケアの効果は健診などでしか確かめられませんが、体力が落ちにくくなるなどの効果は早めに実感できるでしょう。その後も地道にケアを重ねれば、年をとっても元気な腎臓が健やかな日々をプレゼントしてくれるはずです。