腎臓の新常識 たんぱく質は減らしすぎない!可能な量ぎりぎりまで摂る

低栄養からサルコペニアの恐れも

慢性腎臓病のステージが進行するにつれて、たんぱく質は摂取制限が厳しくなっていきます。体内で分解される際に発生する尿素窒素などの老廃物が、弱っている腎臓に負担をかけてしまうことなどが理由です。一方で、たんぱく質の制限というと減らすことにばかり気をとられがちですが、大前提としてしっかり摂ることを忘れてはいけません

<『長生きは腎臓が10割: 腎機能を高めて健康寿命を延ばす最高の習慣』より>

特に高齢の人は、体がたんぱく質を吸収しにくくなっています。たんぱく質が不足すると筋肉量の減少が進み、サルコペニアにおちいる恐れもあります。不足がはらむリスクは過剰摂取のそれを上回るのです。

たんぱく質を減らすことに主眼を置いて食事を摂ると、どうしても不足が起こりがちです。とはいえ、摂りすぎがいいわけでもありません。そこで、意識したいのが、「減らしすぎない」という視点です。制限範囲の上限ぎりぎりを目安に摂るようにすればいいのです。

たんぱく質の摂取量は該当するステージと標準体重から求められます。たとえば、ステージG3aで標準体重が60キログラムの人なら、たんぱく質の摂取量は48〜60グラムです。つまり、上限にあたる60グラムを目指して摂取すればいいのです

減らすことが第一だと「これだけしか食べられない」と気持ちが後ろ向きになりますが、上限ぎりぎりまで摂れるとなれば「まだこれだけ食べられる」と前向きに食事を楽しめるのもいい点です。たんぱく質は朝昼晩の3食でバランスよく摂るようにしましょう。

※本稿は、『長生きは腎臓が10割: 腎機能を高めて健康寿命を延ばす最高の習慣』(Gakken)の一部を再編集したものです。

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長生きは腎臓が10割: 腎機能を高めて健康寿命を延ばす最高の習慣』(著:上月正博/Gakken)

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