お盆に妹家族が帰省したとき、姪が、母の顔が黄色いことに気づきました。近くのクリニックへ連れていったら、すぐに総合病院で精密検査を受けることになって。母に代わって私が「膵臓がんで、余命は6ヵ月」という告知を受けました。
当時は、本人にがん告知をするのが当たり前という風潮ではなかった。苦しい闘病生活を送った父の姿をつぶさに見ていた母に、部位は違うとはいえ、同じがんであることを告げるのは酷だと思いました。妹と、本人には病名を伝えないことに決めました。
すでに手術できない状態まで病気は進行しており、できることなど、がんを多少小さくするための抗がん剤治療か、痛みを抑える緩和ケアのどちらかしかありません。
抗がん剤は体質によって合わないこともあり、その場合、1週間ほどで急激に体調が悪くなって、余命を縮めるリスクがある。
でも緩和ケアなら、次に症状がでるまではこれまで通り過ごせるだろうと説明を受け、後者を選びました。