(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
2023年(令和5年)10月に実施された総務省統計局の『住宅・土地統計調査』によると、日本の全国平均の持ち家率は約61%だそうです。65歳以上ともなると、81%にものぼります。そんな中、現役のFPであり、ご自身も実家じまいの経験を持つ坂本綾子さんは「いずれどのように手放すか、避けては通れない問題です。大げさだと思われるかもしれませんが、あなたの実家じまいは日本の風景と経済につながっています」と語ります。そこで今回は坂本さんの著書『お金のプロが実体験をもとに導く 実家じまいの最適解』より一部を抜粋してお届けします。

2024年3月 母が入院、2週間後に他界。実家じまいを一時ストップ

3月初旬、「私、100歳まで生きるかも」と言っていた母が、慣れているはずの自宅の玄関で尻もちをつき、大腿骨を骨折しました。救急車で病院に搬送されて、そのまま入院。骨折の手術自体はうまくいきましたが、その後、誤嚥性肺炎になり、心不全も併発して、2週間後に亡くなりました。95歳でした。

母との別れ――。予想もしていなかった事態となり、しばらく何も手に付かず、実家じまいはいったん中断となります。

2024年7月 母の納骨に合わせて熊本行きを決め、実家じまいを再開する

気が重くて先延ばしにしていた納骨をするために、熊本のお寺にやっと連絡を取り、納骨の日程を8月初旬に決めました。そしてこの熊本行きを機に、実家じまいを再開することにしたのです。「終活専門不動産」の末藤康宏さんにその意思を伝えて、熊本の不動産会社の手配と現地への同行をお願いしました。

私はひとりっ子なので、相続人は私ひとり。母名義の実家を私が代理人として売る予定が、相続した実家を自分で売ることになったのです。