ばあばが書いた「やりたいことリスト」には「マカロンが食べたい」と書いてあった。ばあばもペンを動かしながら、そのことに初めて気づいたんじゃないかな。

食べさせてあげられて、ほんとうによかった。

あとは「屋形船に乗りたい」とも書いてあったから、親戚や友人、家を建ててくれた工務店の人やお世話になった人を呼んで、東京湾で「久仁子主催の屋形船の会」を開いた。余命についてはほとんどだれにも言わず、ただどんちゃん騒ぎをした。

みんな、幸せだったと思う。

 

英語で「will」と言うように、遺書は「希望」であり、「意志」なんだなと思う。

遺書は毎年、決まったタイミングで書き直すといいよ。アップデートするごとに、厚みが増していくから。おすすめは誕生日。お祝いされるだけじゃなく、生まれたことに感謝して、自分の人生を考える日にするといい。自分と向き合い、生きる目的を見つけ、納得のいく人生を送るための棚卸しにうってつけの日だ。

自分の大切な存在や欲求を目に見える形にして、 人生のブースターにする。

そんなふうに、遺書を活用してみてほしい。

 

※本稿は、『20代の君へ。 働き始める前に読んでほしい父からのメッセージ』(田村淳:著/すばる舎)の一部を再編集したものです。

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20代の君へ。 働き始める前に読んでほしい父からのメッセージ(田村淳:著/すばる舎)

タレントの枠を超え、多方面で活躍する田村淳さん。彼が「娘たちへの遺書」をコンセプトに書き溜めたInstagramを「働き始める前に読んでほしい父からのメッセージ」として、岐路に立つすべての人が共感して読める「生き方」「働き方」の書として再構成。
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